2018年4月23日月曜日

備忘録;ふたばお花見ツアー (後編:2日目)

こんにちは、いずみです。

ふたばお花見ツアー二日目の4月15日(日)は朝から雨、風も結構吹いています。今日の予定については昨晩のうちに「折角雨で走れないんだから、車でしか入れない地域にも行ってみよう」と相談がまとまっていまして、ドライブです。

とりあえず、腹ごしらえから!
朝食のビュッフェには地元の食材をつかったおかずが沢山あり、もりもり頂きました。


最初に、ふたば警察署のお隣にある”被災パトカー”を拝見しに行きました。
このパトカーと2名のお巡りさんは、震災の際、地震のあとすぐに避難誘導に出動し、津波に巻き込まれました。お巡りさんは殉職され、パトカーのみがひしゃげた状態で見つかったとの事。お巡りさんの落ち着いた誘導のおかげで多くの方が避難でき、助かったのだそうです。ご冥福をお祈りいたします。



国道6号線は帰宅困難地域も通行できますが、夜ノ森以北は二輪車は通行できません。
でも自動車は通行可ですので、大熊町と双葉町を通って浪江町に向かいました。






浪江町は2017年4月に、海寄りの一部地域が避難指示解除になりました。
高台にある大平山霊園を訪問、丘の上から見渡すと浪江駅より海側は住宅がごっそりなくなり、更地になってしまっていました。この辺りは津波の被害が大きく、津波の第一波・第二派により182名が亡くなったそうです。





ここにも桜の便りがありました。
宇宙桜・・・
エゾヤマザクラという品種で”エンデバー号に乗って宇宙飛行した桜の種を育てた苗木が、つい先日(4月11日に)山梨県北杜市からから寄贈されたそうです。
お墓を見守る桜も、頑張って花を残してくれていました。



ここは貴重な”お手洗い使用可なスポット”、ということで立ち寄ると、
訪問者が書いている励ましノートがあり、私たちも一筆書かせて頂きました。



工事中の道を下り、請戸漁港に向かいます。
こちらも再建の真っただ中、周囲に遮るものが無いせいか、風がとても強かったです。




浪江駅付近はちらほらと飲食店が営業を再開されていました。
浪江町役場の前は仮設商店街で、戻っていらした町民のみなさまの憩いの場となっています。今日は「まち・なみ・まるしぇ」と”なみえ桜まつり”が開催されていました。

記念品を頂き、少し早いですがご当地B級グルメの”なみえ焼きそば”でお昼ごはんです。
麺が太くてもちもち、濃い目の味付けで食べ応えがありました。


食後は六号線を南下し、富岡町に戻ります。
六号線と交差する道は軒並み通行止めで、警備員さんが立っていらっしゃいました。
そしてパトカーをよく見かけるなと思ったら、泥棒対策なんだそうです。
個人のお宅の前もそれぞれに封鎖されているのを見ると、目頭が熱くなってきました。

富岡町から楢葉町へと南下をすると、徐々に人々の生活の息吹を感じる場所が増え、
なんだかほっとします。楢葉町サイクリングターミナルに着くころには雨も上がり、さあ午後は走れる!

・・・と思ったのですが、風が強く飛ばされそうでしたので、サイクリングは中止になりました。天神岬スポーツ公園内を少しだけ走りました。



〆は、アイスクリームタイム!
昨年のふたばサイクルトレインの際に気になった”ウィンディーランド”さんにお邪魔しました。ジェラート♪


その後は車の方と列車チームに分かれ、三々五々帰路につきます。
私たちも竜田駅に送っていただいただき、早めに帰れるなぁと話していたのですが。

強風で列車が運休!
次の電車は二時間後、そして運転するか不明・・・

いわきまで走ろうかとも思ったのですが、自転車を持っていらっしゃらない方もいます。
何より風が強くて飛ばされそう。タクシーも捕まらず、途方に暮れてしまいました。

困り果てて楢葉町サイクリングターミナルにお電話したところ、支配人さまのご厚意で、急遽いわきまで送っていただけることになりました。
とてもとても助かりました、ありがとうございました。



幸いにもいわきから先の常磐線は動いていまして、無事特急に乗車できました。
約2時間半で上野に到着、あっという間の二日間でした。

現地では今も復興作業が続いていて、警備に立っている人がいます。
「やっと戻ってこれた」という方もいらっしゃいました。
出向で働きに来ているのだという方もいらっしゃいました。
そんな方々のおかげで道が修復され橋ができ、飲食店も増えています。
昨秋より確実に、街に活気が出ていました。

とはいえ、まだまだ人が少なく、訪れる人も横ばいのようでした。
拙い紹介で恐縮ですが、このブログを見て気になった方は、ぜひ現地に行ってみてください。一歩一歩復興されている様子を、自分の目で見て、肌で感じてみてください。
帰ってくる頃には、ふたばのファンになっていると思います。

私はすっかりファンになりまして、秋に再訪しようと思います。
次回はご一緒しませんか?

2018年4月17日火曜日

備忘録;ふたばお花見ツアー (前編:1日目)

こんにちは、いずみです。

春の嵐が吹き荒れた4月14日(土)と15日(日)、私たちは福島県の海沿いの”浜通り”にあるふたば地域(双葉郡の富岡・楢葉・広野町)に、お花見サイクリングに出掛けました。


ふたば地域は2011年3月11日の震災の際、地震と津波と福島第一原発の事故の影響で、全地域民が避難を余儀なくされましたが、2018年4月現在、避難指示解除準備区域に指定された所では、少しずつ復旧及び帰郷が進んでいます。

リンプロチーム3名は9時半にJRいわき駅で合流、10時少し前に走り出しました。

先ずは郊外まで6号線を走ります、2014年の5月にいわきから南下して走った時も「トラックが多いなぁ」という印象でしたが、今回も車特にトラックが多いと感じました。海沿いの県道382号線に逃げようと脇道に入ったら、ダート・・・。でもこんなにきれいなお庭を拝見することができました。


一時間程走って、道の駅よつくら港に到着。

入口にいらっしゃったお姐さま方の手招きに誘われ、お漬物と肉みそを試食。試食♪試食!



いろんな味を試させて頂きました、ごちそうさまです。
とても美味しかったので、お土産用も購入。

四ツ倉から久ノ浜までは海岸沿いの395号線を走り、その後は6号線で北上します。
緩い登り坂と下り坂、トンネルが続きます。
ダンプやトラックが、後ろからゴーっという音と共に追い抜いていきます。
他に道がないので、我慢がまん!お昼ご飯に思いをはせ、道の駅ならはを目指します。

また一時間ほど走った頃でしたでしょうか、こんな看板がありました。
空腹を抱えつつ、先に進みます。



12時半頃に天神岬スポーツ公園の中にある”楢葉町サイクリングターミナル”に到着。
13時頃からは他参加者さまと合流しました。
記念撮影後、12名で楢葉町と富岡町のお花見スポットに向かいます。


今年は全国的に開花が早く、この辺りも染井吉野はほぼ散っていました。
でも遠くにみえる山桜は、まだまだ咲いています。

富岡駅は昨年秋と比べ、線路が綺麗になっていたり、高架が掛かり始めていました。
目に見えて復旧工事が進んでいました。

夜ノ森の桜並木を通って、富岡二中に到着。
やはり桜は・・・

8年ぶりに開催されたという「桜まつり2018」の会場にお邪魔することができました。
このイベントのために避難先から戻ってきた方もいて、にぎやかです。
いろんなブース出展されていて、良い香りがします。もぐもぐタイムです。


また、花王さんのブースで、新聞の号外を作っていただきました。
良い記念になりました、ありがとうございました♪


曇り空の下を、のんびり走ります。

福島県八十八か所霊場のひとつである、紅葉山宝泉寺のお庭にも立ち寄りました。
お寺の方々はいわき市に避難されているようでしたが、花々は綺麗に咲いています。


その後は六号線を南下し、広野町方面に向かいます。
車が多くて心が折れそうになる中、道端に素敵なものがありました。

やっと6号を離脱!
小雨が降っているような気がしつつ、しばらく走ると黄色いものが見えてきました。
まるで炒り卵を敷き詰めたかのような、菜の花畑。
満開です!

休耕田を利用したお花畑のようでした。
ところどころ畦っぽいところがあり、自転車で走れます。
こんな写真も撮れちゃいました♪

雲行きを心配しつつ、暗くなる前に楢葉町サイクリングターミナルに到着。




自転車を預かっていただいて、本日のお宿”富岡ホテル”に向かいます。
さっぱりしたら、お夕飯。
その後は懇親会、お酒を頂きつつ近況や明日の予定などの話に花が咲きました。
雨と風の音を聞きながら、就寝です。